アメリカ中間選挙 =Primary Election=メモ #3 OH
今年11月6日に予定されているアメリカ中間選挙の予備選挙が5月になり本格化してきた。今月は11州で予備選挙が行われる予定だ。5月9日は、オハイオ州、ノースカロライナ州、インディアナ州、ウェストバージニア州で予備選挙が行われ、これらの州では本選挙に向け6ヶ月間の選挙戦がスタートした。
なお、本記事では主に連邦上院、下院、州知事の各選挙を中心にメモ書き程度に取り上げ、地方選挙は基本的に取り扱わない。
今回はオハイオ州を取り上げる。
オハイオ州
今回の予備選挙結果
〇連邦上院
【民主党】
候補者 | 得票数 | 得票率 |
---|---|---|
シェロー・ブラウン(現職) | 無投票 | - |
【共和党】
候補者 | 得票数 | 得票率 |
---|---|---|
ジェームス・レナッチ | 360,475 | 47.4% |
マイク・ギボンズ | 241,109 | 31.7% |
メリッサ・アキソン | 99,455 | 13.1% |
その他の候補者 | 59,769 | 7.9% |
〇オハイオ州知事
【共和党】
候補者 | 得票数 | 得票率 |
---|---|---|
マイク・デワイン | 494,766 | 59.8% |
メリー・テイラー | 332,273 | 40.2% |
【民主党】
候補者 | 得票数 | 得票率 |
---|---|---|
ジャンニン・レイク | 423,264 | 62.3% |
デニス・クシニッチ | 155,694 | 22.9% |
その他の候補 | 100,780 | 14.9% |
オハイオ州は人口構成や産業分布が全米平均に近いため、「アメリカの縮図」と呼ばれ、それもあってか1964年以降はオハイオ州で勝利した者が全員大統領に当選している。地方選挙レベルでは共和党が優勢である。
今回の予備選挙では、連邦上院議員選とオハイオ州知事選に注目が集まった。
2016年大統領選でトランプ氏が8ポイント差で勝利した中で改選を迎える民主党のシェロー・ブラウン氏は無投票で指名を獲得した。一方、議席獲得を狙う共和党ではトランプ大統領の支持を受けた連邦下院議員のジェームス・レナッチ氏が勝利した。
次にオハイオ州知事線。2016年大統領選で共和党の予備選挙に出馬した現職知事のジョン・ケーシック氏は今回出馬しない。その後継争いとなる共和党予備選挙では州司法長官のマイク・デワイン氏が楽々当選した。一方民主党はリベラル系2人による争いとなった。民主党最左派のエリザベス・ウォーレン上院議員(マサチューセッツ州選出)の支持を受けた元州司法長官のリチャード・コードレー氏がバーニー・サンダース上院議員(バーモント州)の支持を受けた元連邦下院議員のデニス・クシニッチ氏を大差で破り当選した。いずれの党も下馬評通りの結果となった。なお、今回指名権を獲得した両党の候補者は、2010年のオハイオ州司法長官選挙と同じ顔ぶれで、この時は共和党のマイク氏が1ポイント差で勝利している。
===直近の選挙結果===
〇大統領
【2016年】
ヒラリー・クリントン(民主党) | ドナルド・トランプ(共和党) |
---|---|
43.56% | 51.69% |
【2012年】
バラク・オバマ(民主党) | ミット・ロムニー(共和党) |
---|---|
50.58% | 47.60% |