ロイのブログ

選挙について適当に。

2019参院選予測(1)北海道

 政局がめまぐるしく展開し、解散総選挙もささやかれている中で、あえてこのタイミングで来年予定されている第25回参議院議員通常選挙の各選挙区の情勢分析を行いたいと思う。一選挙オタクの自慰としての選挙分析であるので、そんな程度の内容として軽く受け止めて欲しい。また記事に個人の予測を含むので、完全に正確な内容ではない点に留意して欲しい。

■北海道(13年:自民・民主 16年:自民・民進民進

<予想>評価基準:A:優勢 B:リード C:当選線上 D:劣勢
※なお政党名は2018年5月1日現在の所属政党である。

評価 名前 政党 現新 経歴
高橋はるみ 自民 北海道知事
C- 岩本剛人 自民 北海道議
C+ 小川勝也 野党系*1 民進党参院幹事長、元防衛副大臣
未定 立民 - -
畠山和也 共産 衆院議員

 定数2から3に増え、3議席目を巡る激戦が予想される。16年に続き非自民で2議席獲得を目指す野党系は、道内に9人の国会議員を抱える立民が候補者擁立の主導権を握りそう。自民は現職の伊達忠一参院議長が選挙時に80歳を迎えるが、進退に言及しておらず、本格的に情勢が動き出すのは伊達氏の去就が明らかになってからとなりそうだ。

 17年衆院選比例北海道ブロックで与党4(自民3、公明1)野党4(立民3、希望1)と伯仲し、小選挙区では野党が与党の議席を二つ奪った。

 立民は枝野幸男代表が「少なくとも1人は立てる。2人立てるかどうかは全体状況を見て考える」と述べ独自候補を出す意向だが、現職の小川は家族の不祥事で出馬に黄信号。

 自民では過去2回、参院道選挙区の候補公募で次点となった道議の岩本が早くも出馬を意気込む。党内には道知事4期目の高橋を推す声があり、来年4月の任期満了で国政くら替えとの憶測も。今年4月の二階派パーティーでも講演で転身を匂わせたが、副知事人事を巡る党道連との軋轢が尾を引いている。自民候補が岩本と高橋の2人になると、知名度が高い高橋に票が集中し、1議席のみ獲得というパラドックスが起きる可能性も。

 大地は16年参院選、17年衆院選で自民支援に回ったが不発に終わった。鈴木宗男代表は昨年4月に公民権停止が解除され、自民に復党し比例区から出馬との説もあるが、自民道連の反発は根強いようだ。とはいえ大地は17年衆院選で道内20万票を獲得。両党の思惑が交錯している。

 共産は既に前衆院議員の畠山の擁立を表明。17年衆院選で立民躍進のあおりを受け道内の比例議席を失っており、党勢拡大のためにも本気で勝ちに行く姿勢だ。

 各党が参院選の前哨戦と位置づける4月の統一地方選の道知事選、道議選、札幌市長選、札幌市議選も激戦予想。特に野党は版図を広げるチャンスと捉えており、北海道は選挙オタクの注目が特に集まる地域となりそうだ。

(共同=ココナツ・チャーリイ)

この記事はココナツ・チャーリイ氏(@CharlieInTheFog)のご厚意によって校閲されています。

*1:小川氏は民進党所属だが、現時点で国民民主党への参加態度を明らかにしていないので、野党系とした。